TIDE POOL 葉山の公式ブログ

2016.11.09 UP
子どもの生きる力に負ける勇気


子どもたちが「フローに入っているかどうか=心が開いて集中しているかどうか」
で用意したカリキュラムを捨てたり強化したり、
その場の瞬間瞬間を前に、どうにでもする覚悟でやっています。

子ども達と向き合う前の準備は大切ですが、
その日、その動きによっては、こちらが用意したものは必要ないこともあります。
彼らの生きる力が、自ら最大限光っているとき、こちらが用意したものは必要ありません。

この勇気を持つことが、
親や先生と呼ばれる人たちに必要だと思います。

こちらの思いや準備したものを捨てる勇気。
それは自分を捨てる、一瞬で自分を転ばせ起き上がる勇気。

大人は人に対して思いがちです。
自分がこれだけ思っているのに、
これだけあなたの事を思って準備したのに、とかとか。
人間ですから。
でも、
むしろ、自分の力が必要なくなった時にこそ、信じるのです。

子どもの生きる力を。

自分で学び、体験し、フローに入ることを選んでるんですから。

子どもがその状態に入ったら、
余計な口出しや手出しをせず、寄り添い信じるのみです。

本気で集中しているとき、目に出ます。
体の外側に光が、精神の内側に熱が見えるように、空気が変わります。

それを親は先生は、大人は信じるんです。



今日は「負ける練習」をしました。

じゃんけんをしたり、遊ぶ中で、
僕たちはいかに負けることを練習できていないか。

転んで起き上がることが大事だとわかりながら、受け身の練習はしていない。

子ども達の自然を前に集中し遊ぶ姿を前に、勢いに負けている自分に、
あぁ、自分が練習をしたかったんだな、と改めて思い知らされました。

最後に、

砂浜にみんなで書こうと用意をしていたものの、
今日のところは出番の無かったあいだみつおさんの詩を、ここに載せて終わりにします。

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負ける練習                       
        受け身・負ける練習

柔道の基本は受け身
受け身とは投げ飛ばされる練習
人の前で叩きつけられる練習
人の前でころぶ練習
人の前で負ける練習です。

つまり、人の前で失敗をしたり
恥をさらす練習です
自分のカッコの悪さを
多くの人の前で
ぶざまにさらけ出す練習
それが受け身です。

長い人生には
カッコよく勝つことよりも
ぶざまに負けたり
だらしなく恥を
さらすことのほうが
はるかに多いからです。

そして
負け方や受け身の
ほんとうに身についた人間が
人の世の悲しみや
苦しみに耐えて
ひと(他人)の胸の痛みを
心の底から理解できる
やさしく暖かい
人間になれるんです。

そういう悲しみに耐えた
暖かいこころの人間のことを
観音さま、仏さま、と
呼ぶんです。
出典「一生感動一生青春」(文化出版局)出版
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