TIDE POOL 葉山の公式ブログ

2019.05.31 UP
5週目に今村直樹が思う事。
自然の中で学ぶ事
それは出来そうでできない。
なぜならば親の世代がその経験が乏しく自然の中でどう遊んで良いのか、どう遊ばせて良いかかがわからないからだ。
いつもこの5週目の時に思うのだか、
「解き放つ」という言葉を僕は良くつかう。
海に行くチーム、星山に行くチームこどもたちの打合せの結果でそれぞれ2チームに分かれたりもするわけだが、
自然の中で僕たちのやっている事は(特に5週目はクラスがない自由時間)
彼らをサポートしてあげるだけ、時には一緒に海で遊ぶこともありますが、

だって、彼らは自分でやりたいことを決め、行きたい場所に行き、そこで遊びを作り出す。
星山チームだって、こどもたちの社会やルールがあるのだから、そこにいちいち大人は介入しない。
海もそうだ彼らのやりたい事をできるようにサポートする。
自分たちで選んだのだから。

本当に彼らは翼が生えたかかのように自由に自然の中を飛び回るのである。
砂浜にあるものを遊び道具にそこから遊びが生まれたり、
山でも自分のお店を開店させて、商店を始める子もいる、商品は“クワの実”だったりする。

なんだろうか、彼らの脳みそはハイパーな感じだ。
それは確実にその瞬間に脳みその神経が出来上がっていると確実思う。
アドレナリン、ドーパミンがバンバン出ているわけだ。

まさにスパークしている。
星山や海を走り回り、海では裸足になり足の裏の感覚を遊びながら取り戻したり、
現代は靴がしっかりしている分指を使わない傾向があるのでなおさらな大切な時間だ。
自然の中で学ぶことは、
自分のたまっている中身を出して、吐き出し、流し、そして、一度白紙に戻すという作用がある。
もちろん、これは子どもだけではなく、むしろ大人の方が必要なくらいだ。

大人になると、それぞれの役割や守るべきものも出てくるが、
自分の子どもの時の気持ちはどこかに蓋をしてしまってしていないだろうか。

社会は確実に変わりつつある、すでに変わってきている、会社という大きな組織で働くという考え方も崩壊しそうだ。
それぞれの技術、知識を必要な時に組、終えたら分かれる、ともに必要と感じる社会がくる。
隣、後ろの席に座って、「困ったなぁ~」って聞こえているのに聞こえないふりの集団は助け合いもへったくりもない。
そんな組織にいたら当然心は病むし、心を閉ざして、自分の持ち場だけを集中して、シャットアウトだよな。
だからこそ、これから先の生き方が大切。

来年はいよいよ大学の受験も大きな変化を迎える時がくる。センター試験廃止である。
それに伴い、国際的な大学の行き来がもっと盛んにあるのではないかと感じている、
そうなると「国際力」大切である。(語学や関係学コミュニケーション、それぞれの得意とする分野の深い知識)
そして、その根幹の大切ものは「好奇心」だ。
好奇心は人を前にそして大きく成長させることができる。
なぜならば自らでその好奇心によってさらに掘り下げたい、知りたいという欲求が出てくるからだ。
では、その好奇心はどこで育つのか?

「これを好きになりなさいね。」「これはいいよ」と沢山素材を与える事なのか。
いや、それは自分で発見する喜びを知ることができればその好奇心は大きく育まれる。
その好奇心をそそる“モノ”が自然の中には宝のようにザクザクとあるのだ。
なんだこれは?とか、じーっと観察する眼だったり、もうそれはそこいらじゅうに散らばっている。
国際力と先ほど書いたが、その元となる力は「好奇心」が絶対だと。

好奇心があれば、人にも興味をもつ、コミュニケーションにも、音楽にも、ありとあらゆる分野に適応する。
それは、これからさらにボーダーレスな世界になってきた時には、大きな力を発揮するだろう。
どこでも生きていける、どこでも好奇心を持っていられる、それによって人生の充実感は何千倍も変わってくるだろう。
これからの社会はこどもたちが作る、しかしその子どもたちが日々接しているのは今の私たち大人です。
だから、大人も変えていく、変わっていく必要があるのですね。
イメージが付かないですよね。
そりゃ、これから先の事なんて。難しいし、不安もある、これが最善なのかどうかも。
両輪だと常に考えています。こどもだけでも大人だけでもダメ。
両方にアプローチしなければ、子が親を超えるには親のやり方をそのまま与えても、親以上の成長はないだろうな。
いかに、彼らが自分で選択し、そして、その選択に対して責任を持っていけるか大切な事です。
そして親を超えていくには斜め上を行くアイディアや発想を受け入れる事。
そして、その状況をサポートしてくれる大人がどのくらい多いか。
本人の気持ちを高めてあげる事。

TIDE POOLでは5週目の活動はこどもたちに決めてもらいます。

話し合いもします。
その中で、彼らに伝える言葉は、「みーんながリーダー」という言葉。
誰かが中心になって話を進めているから、遊んでしまう子もいるけど、その言葉を伝えると、
みんな意見を活発に出して来るわけだ。
それがとても見ていてわかりやすい。
リーダーとして自覚を持つと、その話し合いに参加する姿勢も変わってくる。
日本の社会システムは常に、管理されやすいような体制が出来上がっており、
そのヒエラルキーの中で生かされていると言わざるを得ない。

そのシステムは崩壊し、もっと横のつながりや、利他主義の考え方にシフトした時に、
大切なのは共感する力だと感じている。
これから予測困難な時代になると思いますが、
SINC理論では精神的なキーワードや、自然という言葉が出てきています。
ですので、自分を大切にする事。
そしてその上に成り立つ他者への愛という事を大切にしながら
TIDE POOL(今村直樹自身も)は進み続けたいと考えています。
今村直樹
ページの先頭へ