TIDE POOL 葉山の公式ブログ

2021.02.12 UP
World of L’oiseau Lune Introduction ルワゾー・ルンのせかいへ


今日から私たちのせかいクラスは星山の森へ。今日は子ども達とスケッチブックを持って春を感じて描いてみることを予定していました。ところがその日フランスから届いた一冊の絵本が予想外にルワゾー・ルンのせかいへの扉を子ども達に開くことになりました。

ちょっと長いレポートになりますが、ゆっくりお時間のある時にお読み頂けたらと思います。

ルワゾー・ルン(Loiseau Lune)というのはアーティストとして活動しているフィリップの作家名で、フランス語で「月の鳥」という意味の名前です。作家ルワゾー・ルンのせかいは森とのつながりがとても深く、木や森の生きものたち、そして目には見えない森の精霊たちの不思議で素敵な世界を私たちに見せてくれます。

例えば、昨年12月のフィリップの作品展では、森に住む「もりのこ」達の世界が見事に表現されました。(次の4枚はルワゾー・ルン作品展からの写真です。子ども達には見せていません。ルワゾー・ルンの世界を少しご紹介する為に載せています。子ども達にはまずはフィリップとの直接のやり取りやクラスの活動から感じてもらおうと思っています。)









ルワゾー・ルン作品はいつも森からのインスピレーションを受けて生まれます。森がフィリップを通して何かを人間の世界に伝えてくるような、そんな森の世界を常にアートを通して表現しています。

フィリップのユニークで彼にしかない独特な世界や森との深いつながりは、彼が子どもの頃から大人になるまでずっと失うことなく持ち続けてきた彼の中の光が、今も生きているからこそ存在しています。

今、時代は物質的な発展や豊かさを求めてきたこれまでの世界から、もっと本質的な豊かさを築いていく大きな変化の時を迎えていると思います。国籍や人種、地理的・生態的な隔たりや違いによって様々な境界線が引かれてきた世界から、それらを超えて人々が本質的につながり合い、自然ともっと調和しながら、全てが一体である事に氣づいてゆく時代が始まっているのだと私たちは思っています。

今地球が抱えている様々な問題を考えた時、その方向に私たちがもっとシフトしていかなければならない事は多くの人にとって既に明確なのではないでしょうか?

そんなこれからの世界にもっとも大切だと私たちが考えることは、私たち一人ひとりが持って生まれた自分の光を大切にし、または思い出し、唯一無二の「自分の世界を創造していく」こと。そしてそれを皆と「分かち合いつながり合う世界を共創していく」ことだと私たちは思っています。

子ども達は皆そんな世界を実現する種を持って生まれてきていて、既にそんな時代を生きているのだと思います。(次の写真は今日のはじまりのおにごっこ。みんな身体がムズムズしていたようで、気持ちよく走り回りました。)







私たちのせかいクラスでは、子ども達一人ひとりの光を大切に、子ども達の中から湧いてくる「やりたい!」を活かしながら、子ども達の世界に関わっていけたらと思っています。





今日はフィリップからこの不思議な創造のいきもの達が出てくる絵本を子ども達に紹介したことから、フィリップがつくってきた「ルワゾー・ルンのせかい」への扉が開けたので、今後数回のクラス活動を通して、子ども達と徐々にルワゾー・ルンのせかいを分かち合っていくことにしました。

外の世界ありきではなく、自分の世界は自分でつくることができるんだよ!ということを子ども達に感じてもらえたらいいなと思っています。

今日のクラスでは森の中を歩きながら「不思議ないきもの」探しをしてみました。フィリップはこんな視点で森の木々や植物に目を向けて森を歩いたりします。子ども達にとっては普段とはちょっと違った視点だったかもしれません。するとこんな不思議ないきもの達に出逢えました。





Jちゃんが見つけてくれた、目と口のある木。



ちょっと下に視点を移すと、目と鼻のようにも見えました。



これはKちゃんが見つけてくれた猫の目。



そして森の中にはこ~んなお顔をした木もいました。森の中の木々もみんな生きている存在です。

その後それぞれスケッチブックに思い思いに絵を描いてみました。不思議ないきものを描いてくれた子もいれば、今日の風景を描いてくれた子もいて、それより森小屋遊びが楽しくなっちゃった子たちもいましたが、みんなで星山の森を満喫することができました。







みんなが森を散策して絵を描いている間に、下の階に素敵なルワゾー・ルン空間ができていました。上の森から降りてきた子ども達がその周りに集まってきました。その場所を「すてきな場所」というタイトルで描いてくれた子もいました。













今日のクラス終わりの時間には、時間が余った子ども達と一緒に、工作の得意なNちゃんが教えてくれた松ぼっくりと紙コップのけん玉を作って遊びました。



だいぶ日が伸びてきました。また次回も星山の森で子ども達の世界を育みながら、ルワゾー・ルンのせかいを紹介していきたいと思います。

今日もみんなに、森に、そしてすべてのご縁に心から感謝を込めて。

フィリップ&明子






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