TIDE POOL 葉山の公式ブログ

2018.03.13 UP
2018年3月 ナイトスノーシューと犬ぞり
水上 ナイトスノーシュー&犬ぞり体験  

協力:ナイトスノーシュー:ネイチャーナビゲーター竪村先生

犬ぞり:DOGTOWN工房 平井皇介先生
  なぜ、ナイトスノーシューと犬ぞりなのか、そしてわざわざ鈍行で行く理由 今の世の中、効率化が進み、新幹線の最高速度も上がり、リニアの時代に突中しようというときに子供たちに、大きな荷物を持たせ、なぜ故鈍行の旅なのか…。  

       大人になれば時間を金で買う 鈍行の旅はロマンでもある。子供たちは長い電車の旅でどこまでも行けることを知ります。飛行機や新幹線ではないローカル線で旅を続けることができ、その線路はどこまでも続いて行くのです。旅の始まりです。
 
電車の中での過ごし方

電車の中では子供たちの交流の時間です。おやつを交換したり、本を読んだり、景色を眺めたり、勉強したり。また公共の交通手段なので、公共でのマナーも学ぶことができます。


自家用車での移動とは異なり、いろいろな人がいる中での振る舞い、話し方なども身につきます。時には我慢しないといけないこともあるでしょう。

 
ナイトスノーシュー


自然の闇を知るこれは非日常へのいざないです。

子供たちはいつもとは違う環境に身を置き、電気すら届かない場所で暗闇を知ります。と同時に、今までに見たこともないような手が届きそうなくらいの星空にも出逢うことができます。
その環境は人間の脳にある爬虫類脳を刺激します。いわゆる本来持っている野性を感じるという事です。
「生存本能」とか、そうですね。


学校や家庭は安心感を得られる場所。夜の雪山はそことは逆な場所でもあるわけです。

とはいえ、言葉に表せないほどの感動を毎年ナイトスノーシューでは与えてくれることも事実です。

今回は快晴、月も無しというコンディションだったので、私たちの頭上には数えきれないほどの大小の様々な星が広がりました。私たちは誰もいない雪原に寝そべり、背中から雪の冷たさを感じながら、星の美しさに酔いしれる時間を体験しました。

そこにはただの静寂が広がり、自分の心臓の鼓動、わずかな風、とーくの方で聞こえる音、そんな自然の世界に引き込まれました。

夜の更けて子供たちはみんなよく歩き、頑張りました。

布団に入ると5分しないうちにみんな深い眠りにつきましたね。

 

犬ぞり

犬ぞりをする人ってなんているか知ってますか?

「マッシャー」musherと言います。職業「犬ぞり師」

こちらも毎年私たちはお世話になっているのですが、その先生たちが本当に素晴らしい方たちなんです。

平井ブラザーズ彼らの実力は世界一なんです。先日、お兄さんの平井俊介さん(兄)も世界レベル、そして奥様のルツカさんはなんと310日に行われたイギリスでの大会でも世界一に輝くほどの実力の持ち主たちなのです。
 

世界一のダンスはこちらからどうぞ

 

そんな方に子供たちは直接触れることができるチャンスです。

僕は子供たちに伝えたいことは、様々な仕事があり自分が好きな分野で活躍していけることが良いという事。

そして、様々な生き方があり、「こうでなければいけない」という事ではないという事。

違うライフスタイルを知ってもらうという事。



「こんな人生もあるんだ~」っでいいんです。今は。
子供たちの可能性は無限なので、沢山の事を目で体で体験してもらいたいわけです。
好きな事で仕事をしている、平井ブラザーズの輝きは本当に半端ないのです。そのキラキラを知ってもらいたいです。
もし、そこに人間的な魅力がなければ僕は「犬ぞり」を選んではいなかったと思います。
犬とのコミュニケーションやダイレクトなパワーを感じることも大事ですが、僕は平井ブラザーズが子供たちと出会うことの意味の方が大きく感じています。
 
今回の犬ぞりを終えて
子供たちの世界を広げることが少しでもできればと日々あれこれ考えています。
私も好きな事を仕事にし、海にかかわり、子供たちにかかわり過ごすことを望んでいます。
そこには非日常的な場面が沢山あり、その中で子供たちは楽しみながら自然と身に着けていく事もあります。
手を差し伸べること、助けてほしいと手を自ら出すこと、助け合うこと、嫌なことがあって駄々こねても暗闇の山の中ではどうしょうもないこと。疲れても歩かないと帰れないこと。

彼らの心に大きなインパクトを与えているのは確かです。
TIDEPOOLの子供たち次々成長していきます。低学年の頃は高学年にやってもらっていいたことを、高学年になった時に低学年に…その循環です。
地域、学校、人を超えて、学校ではない居場所で育つことが大切だと感じました。
今回の満点の星空と平井先生の笑顔、そして、犬たちの力強さを子供たちは一生忘れないでしょう。


自然(世の中も自然現象)は同じ条件がないので、都度臨機応変に対応していく力を見つけてもらいたいと思います。

 

今村直樹
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