TIDE POOL 葉山の公式ブログ

2018.10.17 UP
【安心や信頼が、闇から生まれるということ。】
月の光が透き通る季節、
夜が近づく、闇が近づく。
この季節には、陽が落ちて、暗くなるからこそ感じられる馬との時間が流れます。

あいさつをして、ハグをして、
今日は2頭の馬と一緒に、さっそく馬場に向かいます。

馬場に着くと、コテン、グルグル、ゴロゴロ、と地面に身体を転がしはじめる、二頭の馬、、、、

「今日は、ブラインドウォークをするよー」
「2人でペアになって、1人が目隠しして綱を持って、もう一人がガイドしてねー」
なんて話をみんなでしていると、

なんか、、なんか、、

と感じ始めると、、
馬がみんなの周りを「ダダッザザー」とぐるぐる走り始めた。。
ごぉぉぉざざわわざわわぁ
地鳴りのように気配が動くのを感じる。
それは静けさよりもしずかに肚の底で感じる。


「タタッ」と軽くも重たい足音と、ブワッと舞う空気。

馬学びをはじめて3年目、初めて左ひざがぷるぷると震えた。。
あんまりビビることは無くなったけど、ビビるのとはちょっと違う。
大きな勢いのある気配に、身体が反応をしているような震え。
震えながら、おぉぉぉと興奮する感じ。

今日は僕の私見を書いてしまう位、ドキドキした。

そんな中で、みんなの姿勢が響いて伝わる。
みんなも自分の呼吸で感じている。場のぐるぐるを。

いち先生のかけ声で「みんなで深呼吸をしよう。」と。
みんなで深呼吸をしながら、自分たちと馬たちだけでもなく、
大きな自然と一体になろうとしているのを感じた。
強制的ではない、ハーモニー。
個々の呼吸や姿勢を整えながら、全体の場を整えた。
その後のブラインドウォークは、みんな見事にクリアーしていった。
楽しんで目隠しをし、楽しんでガイドする姿にこちらが安心していた。

振り返りの時間。
「パートナーがいてくれたから、何も見えなくても安心できた。」
「右も左も分からなかったけど、声や音で信頼を感じた。」

目隠ししたペアを違う方向に進めよう、とイタズラできるぐらいに余裕のある子もいた。
ペアの人間に対する安心や信頼を語る子どもたち。
それは馬との間の安心があたりまえのようにあることの裏返しだなぁ、と驚いた。

安心や信頼が、人と馬の間でぐるぐるしとる!!
とってもおもしろい!

ドキドキする時間から始まった今日だったけど、
だからこそ、それぞれが敏感に感じ、ポジションを取り、間をみて、反応し合っているのを感じた。

少し怖い想いの先で、みんなで感じ合うことができること。
すばらしいことだなぁ。とみんなの目を観て思った。

今日も感じることをした。
心が動き、身体が反応をし、新たな発見をたくさんした。
みんなの感受性をもってして、今感じていることはスゴイ跳躍力を持つ。
今後の人生の様々なきっかけで、今感じているざわざわが大きな光になりますように。

いや、なりまっせ。とまた確信した、秋の一日でした。

佐藤由明
ページの先頭へ