TIDE POOL 葉山の公式ブログ

2019.02.27 UP
【いちゃいちゃしたいよ。やまのなかでも。それは、いったい、なにか?】
俺の身体の左脇、ぶわっと風が、先に動く。
一波。

土の茶と葉の緑、落ち葉の茶。
とごぉ〜んと音のする山の斜面に立つ俺の左脇から、びよわをーんと音の波が、続いて動く。
二波。

「やせいにぃ、なってる〜〜ぅ〜〜」

という音の振動が、左脇を抜け、「ここみ」の待つてっぺんに抜けていく。

抜ける。

「おれはぁ〜、やせいにぃ〜、なっている〜るるーる〜」

ザザがガザザザッズズアッザッ

トカゲのように、全身で腹ばいになり、傾斜を土と葉と何かの微生物だらけになり、駈け上がる「せいりん」がいた。

Dance,
Dance,
Dance,

レインボーの文字で描かれた紫のトレーナーは、あぁ擬態なのだと思った。
フレディマーキュリーどころじゃない、
トカゲだった。

「ハッはっ、スッ、ハッ、ふっ、ふふっ、ウフフ、スッ、ハッはっはっ、ハーーー、ううっほういうぇぇあ〜〜〜イイィィァーー」

トカゲのせいりんは、俺の左脇を、
音と風と変な動きの物体としてすり抜けていった。
笑顔と呼吸をリズムにして、振動になって。

ゾクゾクして鳥肌が立った。
手綱にしていた、何かの枝のトゲが刺さった。
トカゲはなにかを歌っていた。
歌がはじまる「予感」がした。

いあですか、みなさん、おかあさん。
「予感」は、心のフィルターの色眼鏡を変えるようなものだ。

「あ、女の子といちゃいちゃしなくちゃ!」

俺の周波数は切り替わった。

目の前の見える世界、山の斜面の上の方では、
左にトカゲが、ダンスダンスダンスを胸に、落ち葉に滑って転がった。
転がった。のが、はじまったところで、その3コマぐらい前の瞬間に、トカゲの歌が、音がはじまっている。

俺の周波数は切り替わって、5コマぐらい少し先を経ち始める。諸行無常。

その右上のてっぺんに、ここみ。
ここは手を出して、

「ほら、おいでよ、ここまでこないと。痛くないよ、落ちないよぉ。」

「俺、別に、そんな山のこと、好きじゃねぇよ。
歩くのは好きだけど、こんな斜面上がるんはさぁ、、楽しいけど。ここでいいよ、見とるで。トゲとか痛いのいやだし。」

「もう、この出している手を見てごらん!」

「いやぁ、もう、あうあうあうああぁぁ、ボブ、マーリーさんの音が流れはじめる、重力が変わる。
よし、愛だろ、愛。

ザザザバッババーッビ、ビバッザナざさザシャッザァーチチヂッじゅジャヂッッ、

音を立てて俺の左側の木の枝と枝の間を、
あれが、トカゲが、歌を音に、音を歌に変えながら、落ちていく。

宇宙のようなつちと、せいりんの身体の中の60兆個の細胞と、
トカゲのような骨のくねらせ方と、微生物の呼吸と排泄と、

あ、女の子とイチャイチャ、、、

なんだ?せいりん、トカゲ、紫、ダンスダンスダンス、枝、痛、筋、吐く、、

自分なんて、ない。
あるのは、はいて、すう、呼吸のみ。
すべてのつながりのなかでのこきゅうのみ。

産まれてくる時、あそこから出てくる時、
吐いて出てくるか、吸って出てくるか、知っとる?

ザザッザァーざぁーざぁーざざぁーざぁー

「ここまで上がってこんと、手つないであげんでねぇ〜、はやく〜」

待ちきれんふみは、右隣を何度も滑り落ち、
笑い、ハッハッと速い息と共に、上がり、下がり、落ち葉の波打ち際で、音を立てる。

人生はダンスだ。

2本足で立ち、木に背中をもたれ、片足を枝にかけ、下から上を見上げる。

トカゲ、ザ、ダンスは、しびれをきらし、
自分なりの道を切り開き、切り拓いて得たこん棒で、俺にちょっかいを出す。

「それじゃ、やせいてきだ、やせいじゃない。」

いやいや、俺が詩人だ、おまえは、トカゲ、ザ、やせいだ。いやはや。

俺はパーフェクトデュエットを歌い、踊り、2人の女の子に求愛する。

こことふみは、うつくしい。
それぞれの違いとのびやかさが、うつくしい。

「そこは、デビッドボウィでしょう?」

トカゲせいりんが、敬語を使いよかったで、、

「まったく。」

イエス、ユー。
母ちゃんには、「まったく」って言われ続ける、冒険家でおれよ、トカゲ。

ん?きづけば、らいとや、なんとかたろうや、

りょうたという名のなにかや、
ひと?ひとろみたいな、名前のオスや、
土田というまったくもって、生真面目で愛という音の似合う細胞の塊、、

にかこまれとる。

この距離のとりかたは、マジで楽しんどる、それぞれの証だ。

ここがしびれをきらし、滑り落ち、手を出してくる。

「まったく、もう。」

ボブのリデンプションソングを歌う手を、
ここがグッ、ザッ、ひだりて、みぎあし、グッググッ、ザザザッ、
風が動いて、重力が動いて、


ここのひだりてをみぎあしでおぎなって、
俺のひだりてをみぎあしでおぎなって、
ここのひだりてで、俺のみぎあしをおぎなって、、

おぎなって、うめあわせて、ぐるぐるめぐって、

ダンスダンスダンス

おっ、おちるぞ、、
だいじょうぶ、おちないよ、おちるわけないじゃん、

おい、おちるって、ここ、おちてきとるって、、

あ、ふみふみふみふみ、、、

デート!

「はーい、この上までいったらてっぺんだよ、はやくー、デートしてあげないからねー、ここまで、あがってこんと、もーう」

まったく、もう。

音が、風が先に、、、
てが、わたしが先に、、、

手をみてごらん?
みえてる?
それ、なに?
私の手、わたしのて、
わたしって?
せんせいってなに?
よしあきってなに?

このてはなに?
どこ?だれ?なに?

ナニナニ?
スッススッ、ハッスッはっはっ、あ、アアアァウアァァァーヒューヒュー、
デビッドボウィ〜〜、ヒィィィエイエイエヒィーヒィーイーィーィー!!

トカゲの音が、落ちていく、俺の左側の枝と枝の間みたいな、いのちのかたまりの連なりのような、

縁起、
みたいな、
イチャイチャ、、、

「ここまで上がってこないと、デートしてあげないからね!」

右上から音がする。

ふみが、音が、する。

「まるで、人生じゃねぇか。」

衝動が、
言葉や、その少し前の、思い、になる前の衝動が、突き上げてくる。

あいかわらず、俺みたいななにか?の左脇らしき肉の塊の隣を、ダ・セイリ・ンスが、落ち葉と滑り落ちる。 その先の、いや、その奥の、この底の底の、
人類が、この今の一瞬を積み重ね、数千年、かけて、
いのちがなん億光年を旅して、今にいたる、
その果てしなく大きく、果てしなく小さな、
この一瞬に、わきあがる衝動にみをまかせる。

衝動
わたしのところまで上がってこないと、、、

わたし?

あがる?

おちる?

なに?

じぶん?

なに?

トカゲ?

なに?

もっと右上にふみ

まうえ?て?のさき?
て?だれ?俺?ここ?

どっち?なに?どっちって、なに?

おと、かぜ、とおりながら、
つながりながら、
なに?
が、溶けていく。

トカゲダンスが、ここが、おれが、
ふみの、「デート」って単語が、定義が、意味が、
周りを囲むいのちたちの分子と原子が、名前が、オスがメスが、 あれ?ゲルで踊って狂った仲間が、
なかま?いのち?
うん、いのちが、敬意をはらって、
けいい?はらう?

ああ、うるせぇなぁ、脳内、うるせえなぁ、

これはおれの手でもあって、ここの手でもあって、ふみの手でもあって、せいりんの手でもあって、だれのものでもなく、だれのものでもある。

微生物も、俺も、詩も、ことばも、
トカゲも、紫も、先に動く風も、振動も、月も、においも、冥王星も、周波数も、、

衝動、

おんなのこ?いちゃいちゃ?

いのちのせんさいのわれめになると、


葉の音1つ、
落ち葉を踏む足の先のいのちのれきしのうちゅうが、コスモスが膨張する。

チリッ
パポリッ

ダンスダンスダンスが、左腕をガッとダンスした。
引っ張った。

カッコつけながら、かっこつけん、鎧をほどいて、解放して、でも、かっこよくおりたい、かっこつけん、で、女の子とイチャイチャしとりたい。
愛するあの子とイタタ、いちゃイャしとり、痛い!
そんなんひっぱったらぁ、ぁぁぁあ、

なんだ?この、、先に風が動く、、感じ。

さいきん、
あなた、わたし、
さきにかぜがうごくかんじ、かんじた?

におい、痛覚、吐いて、吸う。はいて、すう、のみ。

かっこつけとる?

詩人だもんでさ。

はてしなく、瞬間は蠢く。うごめく。
春の虫の虫と置いて、うごめく。
あぁ、愛するあいつと、子どもなしで、2人っきりで、美味しいもん食べて、イチャイチャしたいなぁ、野生的に、いや、やせいに。

やせいに、ね。

ふみとここは、さかをはしっていった。

かぜがさきにうごいて、ダンスダンスダンス。

ハッ、すっ、ザザザァー

「どこでもない」から「いまこの瞬間」へ。

踊れ。

解き放て。

もっと泥臭く、粋でやさしいバカで。ありたい。

人生はダンスだ。

ハッ、すっ、ザザザァー。

words by よしあきみたいな、なにか。いったい、なにか?
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