TIDE POOL 葉山の公式ブログ

2020.12.07 UP
「自分のせかい地図」を描こう!

こんにちは!

月に一度「せかい」のクラスを担当している、はらみづほです。


「人は誰でも、自分のせかいを持っている<自分国>の国王。

 そのせかいは、その人がこれまでに

 見たこと、聞いたこと、言ったこと、思ったこと、

 感じたこと、かいだにおい、食べたもの、触れたもの、

 好きなもの、好きなこと、好きな人、好きな場所、

 苦手なもの、苦手なこと、苦手な人、苦手な場所…

 持ってるもの、知ってること、

 身に着けてるもの、暮らしてる場所、

 今まで出会った、人、モノ、コト……でできていて、

 その人とともに、変化・成長していくんだ」


6大陸60か国を6年間旅したあと、私はそんなふうに思うようになりました。


だからこのクラスに集まった子どもたち一人一人も、
一つ一つの立派な「せかい」でできた「じぶん国」の国王。

そんな考えに基づいて、
今日はみんなで「自分のせかい地図」を描いてみることにしました。

名前の横に「…の国」と書いてから、まずは「自分国」の形を描くところからスタートです。

自分の国だから、自分の好きな形でオッケー!

はてさて、いったいみんなの国は、どんなカタチをしてるかな…?

私の説明を聞くと、
みんなは「がってん!」とばかり、いっせいに「自分国」を描き始めました。



ワクワクしながらそれぞれの子の画用紙を覗いてみると…?



おぉ~!なんじゃこりゃ~!
Rくんのせかいは、マルがお花みたいにいっぱいくっついてるぞ~!
たくさんの地球がつながって花の形になってるみたい!おもしろ~い!ヽ(^o^)丿

なんと彼のせかいの国名は、「赤ちゃんのくに」。
いっぱいいっぱい赤ちゃんがいて、みんなで仲良く遊んでいるそうです。
Rくんらしくて、めっちゃ斬新!おもしろいね~!ヽ(^o^)丿♪

一方、Jちゃんの画用紙には星の形が。
国名は、「ほしのくに」です。


「なんで星の形にしたの?」と尋ねたら…
「星がすごくきれいに見える国なの」という答え。
きゃ~ステキ~!行ってみたーい!!!

こちらは、めっちゃ熱中して描いているHくん。
うわ~ちっちゃいマルがいっぱい!なんて緻密なカタチなんだー!


おっと、緑の服のKくんは思わず立ち上がって描いてるぞ。腰が入ってるね~!笑


モクモクとエンピツを走らせるKちゃん。
何だか嬉しそうな顔のMちゃん。



こちらの国はニャンコのカタチ!
しかもオシャレなバンダナしてるの?
まるでナスカの地上絵の、色付きクリエイティヴバージョンみたい!



想いをめぐらせている表情のRちゃん。
絶賛空想中!ってとこかな?


ほほ~こちらは地球の兄弟みたいな形と色だね。

描き手・K国王いはく、

「青いところは海や水があるところ。
 緑のとこは森でね、黄色いとこには人がいるの。
 白いとこには、風が吹いてるんだよ!」

風まで表現されてるなんて、ロマンティック~!
地球みたいに、自然がいっぱいのせかいなんだね~


おぉ~ N王女のせかいでは、
メインの国土のまわりに、どんどん新しい領地が生み出されてる~!



「ねぇ、もう一枚描いていい?」と、
一枚目を画用紙いっぱいに描き終えたM王女。

「もちろん!一人二枚まで描いていいよ!」
今度はどんな国が生まれるのかな~?


こどもたちの想像力は、ぐんぐん創造力となり…

「これ、チケットだよ!これがあればぼくの国に入れるから持ってて!」

と言うRくんの一言にみんなも触発された様子で、

ほかの子たちも、じぶん国のオリジナルチケットを作り始めました。


チケットのデザインも機能も、一人一人違って個性的!

入国できるだけでなく、
名物ごはんを食べられたり、買い物できたりするチケットも登場しました。



さあ、ではそろそろ各国の王様や王女様たちに前に出てきてもらい、
自分の国について発表してもらうプレゼンテーションタイムです。

まずは他の国王たちにしっかり聞こえるように、
国王の名前と国名を大きな声で伝えるところから始まり始まり~




見たこともないこの世に一つだけのカタチのせかいを描いたKHR国王の国は、「歴史のくに」。
独特の国土はエリアごとにいろんな時代に分かれていて、
なんと「下剋上エリア」もあるそうな!

ビックリするほど豊富な歴史の知識をもとにした国土の説明を聞いて思わず、
「歴史のことをたくさん知ってるんだね~!なんで歴史が好きになったの?」
と尋ねると、
「戦いが好きだから戦争が好きになって、戦争のことを調べていたら歴史が好きになったの!」
とのこと。

なるほど~!
どんなことでも、せかいを広げるきっかけにになるんだね~!


K王女の国は、打って変わって「天の国」という国名。

メインの国土は天使のカタチをしていて、「争いのない国」なのだそう。

戦い好きから始まったKHR国王の「歴史のくに」とは逆の発想から生まれたこの国は、
「天使ランド」から「鳥ランド」「うさぎランド」「くまランド」…と、
それぞれ違う特性を持ついろんな国土が生まれ、
それぞれの土地柄が組み合わさって、ひとつの「せかい」を成しているそう。

ファンタジックなストーリーが、毎日どんどん生まれそうな「せかい」だね!



みんなも興味を引かれたようで、

「この国に行ったら、どんなものが食べられますか?」

「天使ランドには、何があるの?」

…と、いろんな質問が飛び出しました。


先ほどオシャレなネコちゃん型の国土を描いていたN王女がプレゼンに選んだのは、
新しく描いた「クマのくに」。

そこは、それぞれ違うふたりのクマちゃんで構成されたせかいで、
それぞれ違う姿と特性を持っていて、ふたつでひとつのせかいになっているそう。
それぞれの国土に一つずつ、ハートの国旗が付いています。

黄色は光のイメージなのかな?
不思議でまぶしい「せかい地図」に、胸がきゅーんとなりました。

J王女のせかいは、星のカタチ。
立派な国旗もでき、とってもカラフルです。
こちらもやっぱり色分けされたエリアごとに意味があり、
まだ途中なので、完成が楽しみです。


M王女のせかいは、これまたカラフルなフルーツや動物のカタチが組み合わさったもの。
やっぱりそれぞれのカタチには特有の意味があり、特産品も違うようです。
せかいのカタチを見ているだけで、いろんな物語が立ち上がってくるね!


もしかしたら今、私たちが暮らしている地球の上のせかい各地のカタチにも、
今回みんなが描いたように、それぞれ何か特別な意味やストーリーが込められているのかも…?

みんなのクリエイティヴで多種多様な「せかい地図」を見渡しながら、
ハタとそんなことを思いました。





恥ずかしがってプレゼンをパスしたRちゃんとHくんも含め、
今回描いた「せかい地図」には、来月の授業でもまたまた登場してもらいます。

来月の私の「せかい」クラスは、12月23日。
11月の授業の続編として、クリスマスイブイブならではの授業をするよ!
お楽しみにね~(^_-)-☆

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